22時すぎの銀座。表通りの飲み屋街はまだ緑のピンで、お客様が出てくるのは1時間以上先。けれど一本裏の通りで、王冠のマークが赤く点いている。店の前に着くと、ちょうど会食を終えた数名が出てきて、その一人が手を上げる。行き先は世田谷の自宅——。クラスターサーチの高級店の王冠は、飲み屋街のピンとは別に、会食帰りの直行ロングが出やすい約30店を、ラストオーダーの時刻に地図に点灯させる機能です。このページでは、なぜ高級店を別に扱うのか、なぜ閉店ではなくラストオーダーなのか、どう使い、どんな夜に外れるかを、現役ドライバーの検証にもとづいて解説します。

3秒で分かる:高級店の王冠でできること

根拠と検証

要約

1. なぜ高級店を、飲み屋街と分けるのか

飲み屋街の閉店ラッシュで乗せるお客様は、数は多いけれど、行き先は近いことが多い。「もう一軒」「カラオケ」「締めのラーメン」。店を出たあとも夜が続くので、乗車は短くなりがちです。

高級店のお客様は違います。会食、接待、記念日。コース料理を3万円で食べたあとに「もう一軒」はほぼなく、そのまま自宅やホテルへ直行します。都心の高級店から世田谷・目黒・田園調布、あるいは港区・江東区のタワーマンションへ。1本でロングが出やすい。

数は少なくても、1本の単価が大きい。だからクラスターサーチは、飲み屋街のピンとは別に、高級店だけを王冠マークで地図に出しています。飲み屋街のピンが「数」を読む機能なら、王冠は「単価」を読む機能です。

2. なぜ約30店に絞るのか——3万円・20席以上

東京には高級店が無数にあります。全部を地図に出せば、王冠だらけになって判断できません。クラスターサーチは、ミシュラン掲載店や予約困難店の中から、単価3万円以上・20席以上の店に厳選しています。約30店です。

単価3万円以上は、「飲み直さずに帰る」客層に絞るため。20席以上は、複数のお客様が同時に出る規模に絞るためです。席数の少ないカウンターの名店は、料理の格は高くても、一晩に出てくるお客様はわずかで、その方がタクシーに乗るとは限らない。ロングが出る可能性はあっても、「そこへ向かう」判断の材料にはなりません。

確度の低い需要は、あえて出さない。残業は密集地だけ、電車は運休だけ、ホテルは規模と需要の高い店だけ——クラスターサーチ全体の設計と同じ考え方で、高級店も「3万円・20席以上」だけに絞っています。

3. なぜ閉店ではなく、ラストオーダーで点灯するのか

飲み屋街のピンは、閉店の時刻を起点にしています。店が閉まるときに、お客様が一斉に出るからです。

高級店は違います。コース料理が主体で、料理を出し終えるのがラストオーダーの前後です。デザートが終わり、ドリンクの追加注文がなければ、そこで会計が始まる。閉店時刻を待たずに、お客様はLOの時間帯に店を出ます。閉店で点灯させると、出終わったあとに王冠が点く、ということが起きる。

だから王冠は、ラストオーダーの時刻から点灯し、閉店後10分まで表示します。色は繁華街ピンと同じで、緑→オレンジ→赤→グレーと、退店までの状態を示します。赤い王冠は「いま、会食を終えたお客様が出てくる」時間です。

4. 王冠の読み方と開き方

メニューの「高級店リストを表示」をONにすると、地図に王冠マークが出ます。初期状態ではOFFなので、使う方だけ一度ONにしてください(設定は残ります)。

色意味動き
緑営業中。LOまでまだ先通り道にあれば覚えておく
オレンジLOが近い飲み屋街へ向かう途中なら、ルートを店の前に寄せる
赤LOの時刻。会計を終えたお客様が出てくる店の前で短時間の付け待ち、または店の前を通る
グレー閉店後。残りのお客様通り道なら見る程度

王冠は店の位置に出ます。飲み屋街のピンが交差点に置かれているのと違い、王冠は「その店の前」です。銀座・六本木など、高級店が集まる街で見ることになります。

5. 使い方——通り道で寄る

王冠は、それだけを狙って一晩を組み立てる機能ではありません。お客様の数が限られるからです。基本の使い方は、飲み屋街のピンを追いながら、通り道に赤い王冠があれば寄る。これだけです。

  1. 21時ごろ、飲み屋街に出たらメニューで王冠をON。銀座や六本木を走るなら、王冠が地図のどこにあるかをひと目見ておく
  2. オレンジの王冠が通り道にあれば、ルートをその店の前に寄せる。遠回りはしない。寄れる範囲で
  3. 赤い王冠の店の前は、ゆっくり通る。手が上がればそれで1本。上がらなければ、そのまま飲み屋街のピンへ向かう
  4. 店の前で待つなら、短時間。LOから閉店後10分までの間に出てこなければ、迎車かハイヤーで帰られた可能性が高い。粘らない

この使い方なら、王冠が外れても失うのは数分です。当たれば1本でロング。飲み屋街のピンを主役にしたまま、単価の高い1本を「拾う」のが王冠の役割です。

6. どんなお客様が、どこへ向かうか

高級店から出てくるのは、会食や接待を終えた方、記念日の食事を終えたご夫婦、海外からのお客様です。共通するのは、夜が終わっていること。行き先は自宅かホテル。都心から離れた住宅地(世田谷・目黒・田園調布など)や、港区・江東区のタワーマンション、都心のホテルです。

複数名で出てきて、別々の方向へ分かれることもあります。1組の会食から2本出ることもある。これが「20席以上」に絞る理由のもう一つで、同時に出るお客様が多い店ほど、乗せられる確率が上がります。

一方で、高級店のお客様は迎車やハイヤーを使うことも多い。店の前に黒い車が待っていれば、その組は乗りません。王冠は「お客様が出てくる時刻」を示すもので、「流しのタクシーに乗る」ことまでは示しません。

7. 繁華街ピン・ホテル需要との役割分担

21〜22時は王冠と繁華街ピンの緑・オレンジを両方見て、23時以降は繁華街ピンの赤を主役に。王冠は「夜の前半の1本」と考えると、使いどころが分かりやすくなります。

8. 一晩の手順

時間帯見るもの動き
20:00〜21:00王冠(緑)、飲み屋街ピン(緑)高級店の集まる街へ向かう途中なら、王冠の位置を見ておく
21:00〜22:00王冠(オレンジ→赤)、飲み屋街ピン通り道の赤い王冠の前をゆっくり通る。短時間の付け待ちも可
22:00〜23:00王冠(赤→グレー)、飲み屋街ピン(オレンジ)、残業需要マップ王冠の最後の組を拾ったら、飲み屋街へ
23:00〜飲み屋街ピン(赤)主役は繁華街ピンに。王冠は通り道で見る程度

9. 外れる条件・限界

よくある質問

王冠が地図に出ません

メニューの「高級店リストを表示」をONにしてください。初期状態ではOFFです。一度ONにすれば設定は残ります。

なぜ閉店ではなく、ラストオーダーで点くのですか?

高級店はコース料理が主体で、料理を出し終えるのがラストオーダーの前後だからです。ドリンクの追加がなければそこで会計が始まり、閉店を待たずにお客様が出てきます。閉店で点灯させると出終わったあとになるため、LOの時刻から点灯させています。

どんな店が入っていますか?

ミシュラン掲載店や予約困難店の中から、単価3万円以上・20席以上の約30店です。店名は地図上の王冠をタップして確認できます。少人数のカウンター店は、同時に出るお客様が少ないため除外しています。

王冠の店の前で待っていれば、ロングが乗りますか?

保証はありません。高級店のお客様は迎車やハイヤーで帰ることも多く、店の前に手配済みの車が待っていればその組は乗りません。王冠は「会食を終えたお客様が出てくる時刻」を示すもので、流しのタクシーに乗ることまでは示しません。待つなら短時間、通り道で寄るのが基本です。

飲み屋街のピンと、どちらを優先すればいいですか?

飲み屋街のピンです。王冠はお客様の数が限られるので、飲み屋街のピンを追いながら、通り道に赤い王冠があれば寄る、という使い方が基本です。21〜22時は王冠の出番が多く、23時以降は繁華街ピンが主役になります。

高級店のお客様は、どこへ向かいますか?

自宅かホテルです。都心から離れた住宅地(世田谷・目黒・田園調布など)、港区・江東区のタワーマンション、都心のホテルが多い傾向です(※現場の実感)。行き先は組ごとに違います。

王冠は何時ごろ点きますか?

店ごとのラストオーダーの時刻によります。多くは21〜22時台にオレンジから赤に変わります。閉店後10分で消えます。

店のリストはどのくらいの頻度で変わりますか?

店舗リストは毎年見直しています。閉業・移転・ラストオーダー時刻の変更は、反映に時差が出ることがあります。

データの出どころ

情報源・更新頻度・既知の限界の一覧はデータソース・検証方法に掲載しています。

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本ページは、クラスターサーチの高級店ピン(王冠マーク)の仕組みと使い方を、現役タクシードライバーの検証にもとづいて解説したものです。王冠は各店のラストオーダー・閉店時刻にもとづく目安であり、乗車や営収を保証するものではありません。店舗の営業状況は変動します。