21時、都心でお客様を降ろして、羽田を考える。到着便は多い。でも、プールがいまどうなっているかは、着いてみるまで分からなかった。満車なら、外の道路で長く待つ。空きなら、すぐ乗せられる。この「着いてみるまで分からない」が、Version 2.1.1 で変わりました。クラスターサーチ 2.1.1 は、「いま、どこへ向かうか」を判断する材料が、羽田・東京駅・街の需要の3方向で大きく増えたアップデートです。この記事では、4つの柱を「何が変わったか/ドライバーにとっての意味/使い方」の順で、現場の目線でまとめます。
ひとことで言うと:需要の予測に、「待つ時間」が並んだ
これまでのクラスターサーチは、需要が出る側——お客様が何人出てくるか——を読むアプリでした。2.1.1では、羽田と東京駅八重洲口について供給側(プールの混み具合)を並べて見せます。「何人出てくるか」と「自分が何分待つか」の両方が分かって、初めて「並ぶ価値があるか」が決まる。街の需要は、数字と一文から★と言葉に変わり、3秒で読めるようになりました。
変わらないのは、「確実なものに絞る」という考え方です。プールの台数は出さず段階だけ、八重洲口の人数は出さず○◐●だけ、街の需要の見出しは条件を満たした街だけ。情報を増やすのではなく、判断に使える粒度に絞っています。
① 街の需要が「★と言葉」で読めるようになった
何が変わったか
- 都内の主要38エリアについて、「人の多さ」を★1〜5で表示
- 各街に、ひと目で分かる3つの言葉——人の多さ(人が多い/普通/人が少ない)、いつもと比べて(「いつもより40%多い」など)、動き(増えています/減り始め/横ばい)
- 特に注目すべき街には見出し:「狙い目」「注目」「穴場」「回避」
- 一覧の並びは「おすすめ順(★)」が標準。「いつも比の高い順」「流入の多い順」にも切り替え
- よく行く街を登録しておくと常に上に固定され、その中でも同じ順で並ぶ
ドライバーにとっての意味
★は「いま、その街にどれくらい人がいるか」。見出しは「いつもと比べて増えているか減っているか」。この2つは別の情報です。新橋の金曜はいつも★が多い。でも「いつもどおり」なら見出しは付かない。規模が普通の街でも、いつもより増えていれば「狙い目」になる。★だけを見て大きな街へ向かうのと、見出しを見て穴場へ向かうのは、違う判断です。
もう一つ、「減り始め」は、お客様が帰り始める合図です。人が増えている最中はまだ街へ向かう途中の人が多く、タクシーの需要が出るのは減り始めてから。「人が多い・増えています」の街へ急いでも、着いたときにはまだ早い。
判定はサーバー側で行うので、言葉や基準はアプリを更新しなくても改善されていきます。
使い方
- 昼は「おすすめ順(★)」で、見出しのある街があるかを見る。無ければ「いつも比の高い順」で普段と違う街を探す
- 「減り始め」の街へ向かう。「増えています」の街は、まだ早い
- 深夜は、固定した定番の飲み屋街を「いつも比の高い順」で比べ、人が残っている街へ(これは従来どおり)
詳しくは街の需要の読み方に。
② 羽田のタクシープールの混み具合が分かるようになった
何が変わったか
- 羽田乗り場タブに、タクシープール(1号〜4号)の混み具合が「空き/余裕/混雑/満車」の4段階で表示
- 乗り場カードにも🅿マークで、その乗り場に対応するプールの状態(1号レーン=1号乗り場)
- 東京タクシーセンターのライブカメラ画像をAIが10分ごとに読み取って判定。深夜2〜4時は休止
- 乗り場の名称を「第1乗り場」から「1号乗り場」に統一(プールのレーン名と番号を合わせるため)
- 便リストに到着時刻・定刻との差・状態(到着/手荷物受取中/着陸/到着予定/遅延/欠航)。出終わった便と欠航便は薄く表示
ドライバーにとっての意味
到着便の予測は「お客様が何人出てくるか」。プールの混み具合は「自分が何分待つか」に直結します。この2つを並べて見られるのは、これまでにない情報です。便数が多くても、プールが満車なら順番は回らない。便数が少なくても、プールが空きなら待たずに乗せられる。
列数や台数は出しません。到着する頃には変わってしまうため、「段階」だけを示す設計です。
使い方
- 都心にいるうちに、羽田乗り場タブで「流れ」とプールの混み具合を見る。流れが悪ければ向かわない
- 流れが普通なら、90分窓の便数・人数とプールを足して決める。満車なら、向かう前に「長く待つ」と分かる
- 着いたら、プールに入る直前にもう一度見る
詳しくは羽田乗り場予測の仕組みと使い方に。
③ 国際線乗り場(T3)に対応——ホスピタリティータクシー資格者向け
何が変わったか
- 羽田乗り場タブの上部で「1〜4号乗り場」と「国際線乗り場(T3)」を切り替え
- 国際線乗り場で営業するにはホスピタリティータクシーの資格が必要。ナンバー規制の設定で「ホスピタリティータクシーの資格を持っている」をONにした方にだけ表示
- 表示されるもの:今〜30分/30〜60分/60〜90分の到着便数・推定人数・流れ・遠距離が期待できる便数/国際線タクシープールの混み具合(4段階)と、プール内のどこまで列が伸びているか(前方・中間・後方・中継地点を ●◐○。中継地点より先まで伸びている可能性があるときは赤く警告)/終電後の時間帯の目安/便ごとの詳細
- 資格をお持ちでない方には、資格が必要であることと設定方法の案内。羽田到着タブでは、国際線乗り場に出る便に「ホスピタリティータクシーの資格がないため入構できません」の注意
ドライバーにとっての意味
国際線は1便あたりの人数が多く、遠距離のお客様も多い一方、プールの待ちが長くなりがちです。到着予測とプールの状況を同時に見て、並ぶかどうかを判断できます。ホスピタリティータクシーの資格を持っている人だけが見られる情報です。
④ 東京駅八重洲口のタクシー乗り場が「見える」ようになった
何が変わったか
- ⓘに「八重洲乗り場」タブを追加(右から2番目)
- ライブカメラ2台の画像からAIが判定:お客様の列(いない/並んでいる/多い。2列に折り返しているかも)とプール(空き/半分/満車)
- 2つを合わせた結論:「狙い目」「普通」「待ちあり」「並ばない方がよい」と一文。表示は「客● プール○」のように ○◐● の記号
- 通常10分ごと、動いているときは2分ごとに更新。深夜2〜4時は休止。人数・台数・割合は出さない
- 黄色いお知らせ:「お客様が2列に並び、プールが空いた」瞬間に、地図の上部に。1つの状況につき1回、3分で消える。アプリを開いている間だけ。「乗り場を見る」で八重洲乗り場タブへ。メニューの「八重洲口のお知らせを表示する」でON/OFF(初期ON)
ドライバーにとっての意味
八重洲口は「お客様が多いのにプールが満車で、外まで列が出て待たされる」ことがある乗り場です。お客様の列とプールの両方を見て初めて「並ぶ価値があるか」が判断できる。だから「お客様が多い×プールが満車」は、あえて「狙い目」にしません。現場の実感を反映した判定です。
八重洲口は「空いた瞬間」が勝負。黄色いお知らせは、たまたま近くを走っていて気づいた人がすぐ向かえる、という位置づけです。遠くにいる人への出し分けは、今後のバージョンで検討します。
使い方
- 東京駅の近くにいるとき、ⓘ→「八重洲乗り場」で結論を見る。「狙い目」なら向かう
- 「待ちあり」なら、並ぶ覚悟を決めるか、別の需要へ
- 黄色いお知らせが出たら、近くにいれば即座に。3分で消える
詳しくは八重洲乗り場の仕組みと使い方に。
そのほかの新機能・改善
- 起動時の「いまのおすすめ」:アプリを開くと「いま(○時台)は、これを見る」が出て、その時間帯にまず見るものを1つだけ示します。前回表示から2時間30分以上あくと再表示。4回目から「今後表示しない」を選べます(メニューから戻せます)。7:00〜22:00の時間帯では「ほかに使えるもの」に「東京駅八重洲口の乗り場」が入ります
- 公式X(@supportcluster)との連携:メニューに「公式 X」の項目、ヘルプ末尾に公式Xのカード。メンテナンス情報・最新のバージョンアップ情報の発信と、不具合のご報告・ご質問・機能のご要望の受付(リプライまたはDM)。起動時に「公式 X をフォローしませんか?」の案内(24時間以上あけて最大3回)
- ヘルプの改良:「いま見るもの」「出庫前の3分」「1日の流れ」「目的から探す」「機能の考え方」「よくある質問」の6段構成。「目的から探す」に「国際線乗り場(T3)の予測を見たい」「東京駅八重洲口の乗り場の様子を知りたい」を追加
- ナンバー規制の設定画面に「ホスピタリティータクシーの資格を持っている」スイッチ(端末内にのみ保存)
- 街の需要の詳細欄で、一覧の文言と数字の土台をそろえ、「いつも比(観測 hh:mm)」として観測時刻を表示
記事・表示の表記について
2.1.1から、乗り場は「1号乗り場」〜「4号乗り場」、国際線は「国際線乗り場(T3)」と表記します。第1ターミナル・第2ターミナルは空港の正式名称なのでそのままです。公式サイトのヘルプ・解説ページも同じ表記に直しました。
使えない条件・注意
- 数値(人数・便数・★)はすべて目安です。乗車や営収を保証するものではありません
- 羽田プール・国際線プール・八重洲口は、台数・列数・人数を出していません。段階だけです。カメラ画像の判定のため、天候や夜間でぶれることがあります
- 羽田プール・国際線プール・八重洲口とも、深夜2〜4時は判定を休止します
- 国際線乗り場の情報は、ホスピタリティータクシーの資格者だけが見られます
- 八重洲口のお知らせは、アプリを開いている間だけ出ます
- カメラ画像そのものはアプリに表示していません
よくある質問
★が少ない街は行かない方がいいですか?
★は人の多さの目安です。★が少なくても「狙い目」や「穴場」の見出しが付いていれば、いつもより増えている街です。両方を見て判断してください。
羽田プールの「満車」はどれくらい待ちますか?
台数は出していません。「満車」のときは流れが良くても40〜60分、悪いと60〜90分以上待つ見込みの目安として、アプリ内に一文が添えられます。
ホスピタリティータクシーの資格がありませんが国際線の情報は見られますか?
見られません。国際線乗り場はホスピタリティータクシーの資格者だけが営業できるため、設定でONにした方だけに表示しています。
国際線プールの「中継地点より先」とは?
プール内の4つの区間(前方・中間・後方・中継地点)がすべて埋まり、カメラに映らない範囲まで列が伸びている可能性がある状態です。赤く表示されます。
八重洲口の「狙い目」はどういう状態ですか?
お客様が並んでいて、プールに余裕があるときです。お客様が多くてもプールが満車のときは、外まで列が出るため「待ちあり」になります。
八重洲口のお知らせはどんなときに出ますか?
お客様が2列に並び、かつプールが空いたときです。アプリを開いている間だけ、1つの状況につき1回、地図の上部に黄色く出ます。3分で自動的に消えます。
お知らせを止められますか?
メニューの「八重洲口のお知らせを表示する」をOFFにしてください。八重洲乗り場タブは引き続き見られます。
深夜も判定していますか?
羽田プール・国際線プール・八重洲口とも深夜2時〜4時は休止しています。その時間帯は「休止時間帯」と表示され、お知らせも出ません。
不具合や要望はどこに送ればいいですか?
公式X(@supportcluster)のリプライまたはDMへ。機種・OS・画面名・発生時刻を添えていただくと助かります。メール(support@clustersearch.jp)も引き続きご利用いただけます。
まとめ
2.1.1は、需要の予測に「待つ時間」を並べたアップデートです。羽田はプールの混み具合、八重洲口はお客様の列とプール、街の需要は★と見出し。どれも「着いてみるまで分からなかった」ことを、向かう前に読めるようにしました。数字は出さず、段階と言葉に絞ったのは、運転席の数秒で判断できるようにするためです。
クラスターサーチは App Store(iOS)で配信中です(Android版は準備中)。初めての方は14日間、すべての機能を無料で使えます。自動では課金されません。対応エリアは東京23区・武蔵野市・三鷹市(武三地区)。画面の見方は公式ヘルプ、各機能の仕組みは予測の仕組みにまとめています。
本記事は、クラスターサーチ Version 2.1.1 のアップデート内容を、現役タクシードライバーの目線で解説したものです。表示はいずれも目安であり、乗車や営収を保証するものではありません。料金・無料期間・対応エリアは変わることがあります。最新の情報はApp Storeの表記をご確認ください。